身長短縮手術(四肢短縮術)とは、個人的・美容的な理由で全体の身長を低くしたい方や、左右の脚の長さに著しい差がある方に対して行われる手術です。通常、入院期間は数日程度で済みますが、その後、数ヶ月間のリハビリや理学療法が必要となります。そのため、この手術には事前の綿密な計画、現実的な期待値の設定、そして術後の適切なケアが重要となります。本ガイドでは、術前の検討事項や具体的な手術方法から術後の回復期間、考えられるリスクに至るまで、身長短縮手術のすべてのプロセスについて詳しく解説し、十分な情報に基づいて判断できるようサポートします。
身長短縮手術とは?
身長短縮手術とは、骨の一部を外科的に切除することにより、片足または両足の長さを短くする専門的な整形外科手術です。精密な骨切り術(オステオトミー)を行い、骨の内部に挿入する髄内釘(ずいないてい)や、骨の外側に取り付ける金属プレートとネジなどの内固定具を用いて骨を安定させることで、身体のバランスを整え、身体的および心理的負担の軽減を目的とします。
手術は全身麻酔または局所麻酔下で実施されます。まず医師は脚に小さな切開を行い、術前に計画した位置で骨を露出させます。次に骨切り術(オステオトミー)によって骨を慎重に切断し、小さな骨片を除去して希望する短縮量を実現します。その後、切断面同士を合わせ、短縮した骨が安定するよう固定します。固定方法としては、骨髄腔(骨の内部の空洞)に髄内釘(インターロッキングネイル)を挿入する方法と、骨表面に金属プレートとスクリューを取り付ける方法があり、どちらの方法も骨が正しい位置で癒合するまでの間、安定性を保ちます。これらの固定具は通常約1年後に取り除かれます。
手術後は傷口を閉じ、痛みの管理や感染症など合併症予防のため、数日間病院で経過観察を行います。また術後早期から理学療法(リハビリ)を開始し、筋力や関節の可動域を維持しながら、適切なケアと定期的なフォローアップを受けることで、安定した機能的な回復が期待できます。
身長短縮手術の歴史
身長短縮手術は、19世紀末から20世紀初頭にかけて発展した整形外科分野の四肢延長術や変形矯正術と同じ起源を持っています。当初、アレッサンドロ・コディヴィラのような初期の整形外科医は、先天性あるいは外傷後の四肢の長さの不均衡を矯正するために、主に延長手術に取り組んでいました。しかしその後、医師たちは、過剰に長い四肢を短縮することでもバランスや機能を回復できることに気づき始めました。
20世紀半ばには、特にソビエト連邦のガヴリール・イリザロフ医師が開発した革新的な外固定装置(イリザロフ法)により、より精密な骨操作が可能になりました。イリザロフの研究は主に骨延長術で知られていますが、彼の提唱した「仮骨延長法(ディストラクション・オステオジェネシス)」の技術や原理は、骨短縮術においても骨治癒の向上に道を開きました。
時代が進むにつれて、インプラント技術、麻酔技術、滅菌方法の進歩により、整形外科医が選択できる手術の幅が広がりました。髄内釘(ずいないてい:髄内ロッド)や特殊な金属プレートの登場により、かつては非常に侵襲的だった手術が、より制御された安全性の高い方法へと変わっていきました。
美容目的の身長短縮術は、骨延長術と比較するとまだ一般的ではありませんが、近年のグローバルな移動の増加や患者自身の意識の高まりによって、医学的理由や個人的理由で短縮術への関心が再び高まっています。その結果として、身長短縮手術の歴史は、整形外科全般の革新と深く結びつきながら進化し続け、外科的な技術の洗練、回復期間の最適化、そして患者の生活の質(QOL)の向上を追求しています。
身長短縮手術はどのように行われるのか?
身長短縮手術とは、整形外科の専門的な手術であり、大腿骨(太ももの骨)または脛骨(すねの骨)の一部を切除することにより、脚の長さを短縮する治療法です。主に著しい脚長差を修正する目的で行われますが、場合によっては全体的な身長を低くする目的で実施されることもあります。この手術は、極めて精密な外科技術、十分な術前準備、そして慎重な術後管理が求められます。以下では、主な手術方法や必要な評価、回復までの過程、および理学療法(リハビリテーション)の重要な役割について解説します。
手術方法・技術について:
身長短縮手術では、脚の長さを希望通りに短縮するために、大腿骨(太ももの骨)または脛骨(すねの骨)の一部を計画的に切除します。術前に設定された部位に小さな切開を行い、骨切り術(オステオトミー)を実施します。その後、余分な骨片を取り除きます。短縮後の骨の安定性を保つために、骨髄腔(骨の中の管状の空間)に挿入する髄内釘(インターメデュラリーロッド)または骨の表面に取り付ける金属製プレートとスクリューを用いて内固定を行います。これらの内固定具は、骨が適切な位置で癒合するまで骨の位置を維持し、通常、術後約1年を目安に除去されます。
術前の評価と検査:
手術の前には、脚の長さの差を正確に測定し、骨切り位置を特定するために、レントゲン(X線)、CTスキャン、MRIなどの画像検査を行います。また、手術や麻酔、回復過程に悪影響を及ぼすような潜在的疾患がないことを確認するため、血液検査を含む総合的な健康診断を実施します。さらに心理的な評価も行い、患者が術後の身体的・精神的負担を十分に理解し、現実的な期待を持って手術に臨めるかどうかを確認します。
術後の回復と理学療法(リハビリ)について:
手術後、患者は通常、数日間入院し、痛みのコントロールや感染症などの合併症がないか経過観察を受けます。初期段階では歩行器を用いて移動をサポートしますが、多くの患者は徐々に松葉杖へと移行し、通常、術後2〜3か月で補助器具なしで歩けるようになります。
回復には計画的な理学療法が不可欠であり、筋力や関節の柔軟性、正常な歩行動作を維持するための特別なプログラムが組まれます。このプログラムには、筋力強化運動や関節可動域訓練(ROMエクササイズ)、必要に応じて徒手療法(マニュアルセラピー)などが含まれます。骨が完全に癒合するまでには通常6〜7か月程度かかりますが、患者の健康状態により個人差があります。定期的なフォローアップ診察を受けることで、骨癒合の遅れや骨のアライメント(整列)の問題があれば早期に対処できます。
身長短縮手術による短縮量について:
身長短縮手術では、大腿骨(上腿部)または脛骨(下腿部)の骨の一部を切除することで身長を短縮します。実際の短縮量は患者の体格、骨の強度、全体的な身体のバランスなど個々の条件により異なります。手術の主な目的は健康的かつ機能的な結果を得ることであり、バランスの取れた身体比率や機能性を維持することも重要な要素です。
一度の手術で可能な最大短縮量は以下の通りです:
- 大腿骨:最大5.5 cm
- 脛骨:最大3 cm
これらの上限は身体のプロポーションを保ち、筋肉や関節への負担やアンバランスを避けるために設定されています。
身長短縮手術のメリットとデメリット

身長短縮手術(下肢短縮術)は、左右の脚の長さの違いを調整したり、身長を低くしたりしたい方にとって重要な利点があります。しかし他の外科手術と同様、この手術にも固有のリスクやデメリットが伴います。以下に主なメリットとデメリットをまとめます。
メリット
- 歩行や機能の改善(歩行機能の向上)
左右の脚の長さが大きく異なる場合、それを調整することで慢性的な痛みを緩和し、関節への負担を軽減し、より自然な歩き方を取り戻すことができます。 - 生活の質(QOL)の向上
動きやすさや自己イメージが改善されるため、患者さんは日常生活における快適さや自信の向上を実感することがよくあります。 - 心理的な負担軽減(精神的安定)
自分の身長や手足の長さの違いで悩んでいる人にとって、この手術を受けることで精神的・心理的に安定しやすくなります。
デメリット
- 手術に伴うリスク
侵襲的な外科手術であるため、感染症や出血、神経や筋肉などへの損傷といったリスクが伴います。 - 回復期間の長さとリハビリ負担
治癒には通常、数ヶ月間の定期的な診察、理学療法(リハビリ)、運動制限が必要となるため、時間的・経済的負担がかかります。 - 高額な費用
一般的な美容整形手術と比較しても費用が高くなることが多いです。
身長短縮手術に適した人とは?
身長短縮手術(下肢短縮術)は、脚の長さの左右差を改善したい方や、全体的な身長を低くしたい方にとって大きな変化をもたらす手術です。ただし、この手術が適しているかどうかは、単に身長を低くしたいという願望だけではなく、医学的・心理的・実用的な観点から慎重に検討する必要があります。
医学的な理由で手術を検討する場合
以下のような顕著な左右差を抱えている患者が特に手術による恩恵を受けやすいです。
- 歩行困難(歩きづらさ)
- 慢性的な痛み
- 関節への負担や痛み
X線検査(レントゲン)やCT、MRIなどを含む総合的な整形外科の診察により、脚長差の程度や具体的な位置を特定します。このような左右差を解消することで、痛みの軽減、歩行の改善、関節への負担軽減が期待できます。
美容目的(審美的な理由)で手術を検討する場合
一部の患者は美容や個人的な理由で、自分の身長を意図的に低くしたいと望むことがあります。このような目的の方は特に以下の点を理解することが求められます。
- 術後の外見について現実的な期待を持つこと
- 手術に伴うリスクと回復までの長い道のりを理解していること
- 経済的・精神的な負担を認識していること
さらに、自分自身の身体イメージが永久的に変化することに備えるために、十分な心理カウンセリング(心理的評価)を受けることが重要です。
年齢、健康状態、およびその他の考慮すべきポイント
身長短縮手術を検討する際、年齢は特に重要な要素になります。一般的に、骨の成長が終了した成人が手術に適しており、骨端線(成長軟骨)がまだ閉じていない若年者の場合は、別の治療法を検討するか、骨の成熟を待つ必要があります。
また、患者の全般的な身体的健康状態も重要であり、以下のような要素が求められます。
- 十分な骨密度
- 血液検査(血液データ)が正常であること
- 感染症や骨癒合遅延などのリスクが低いこと
さらに、この手術は肉体的、経済的、精神的にも負担が大きいため、良好な精神状態と周囲のサポート体制が非常に重要です。患者は手術を受けるにあたり、以下のことを理解しておく必要があります。
- 数ヶ月間に及ぶリハビリ期間
- 術後の生活習慣の調整や制限が必要になる可能性
- 整形外科医や理学療法士(リハビリ担当)との密接な協力体制
これらの要素を専門家と十分に話し合い、自分にとって身長短縮手術が適切かどうかを判断することが大切です。
身長短縮手術に伴うリスクと合併症について
身長短縮手術(肢短縮術)は、左右差の解消や美容目的などで人生を変えるほどの効果をもたらすことがありますが、他の外科手術と同じく、固有のリスクや合併症を伴います。当院では、経験豊富な医療チームが厳格なプロトコルに従い、最新のモニタリング技術と術後の徹底したケアを実施し、リスクを最小限に抑えています。以下はよく見られる合併症とその予防法の概要です。
① 筋力低下(筋力の衰え)
- 説明:術後、一時的な筋力低下が起こる場合があります。主に筋肉の使用頻度低下や術後の安静、負荷軽減が原因です。
- 当院の対策:理学療法士による計画的なリハビリを行い、早期から筋力維持や回復を目指します。適切なリハビリで筋力回復を促進します。
骨癒合の遅延(骨がくっつきにくい)
- 説明:骨が融合(癒合)するまでに通常より長い期間が必要となる場合があります。
- 予防策:定期的な画像診断(レントゲン、CT等)や通院で骨癒合の状態を厳しくチェックし、栄養管理の徹底、骨癒合促進装置(骨癒合促進機器)の使用、安全な範囲での早期の運動再開などを行い、早期癒合を促します。
大腿部の肥厚(太ももが太くなる)
- 原因:術後の生体反応や歩行バランスの変化、周辺軟部組織の変化により起こることがあります。
- 対応策:リハビリを通じて筋肉や組織のバランスを調整します。専門的な理学療法、ストレッチ、マッサージなどにより自然な形態への回復を促進します。
浮腫(むくみ)
- 説明:組織内に余分な体液が溜まり、手術部位周辺に腫れが生じる状態です。
- 予防とケア:患肢を高く保つ(挙上する)、弾性ストッキングの着用、穏やかな運動などを推奨します。また、医師の判断により利尿剤や抗炎症薬の処方も検討します。
血腫(内出血による腫れ)
- 原因:手術中または手術後の出血により、組織内に血液が溜まることがあります。
- 対策:手術中は出血管理を徹底し、術後も注意深く観察します。血腫が大きい場合や自然に吸収されない場合には、排液や追加処置が必要となることもあります。
神経痛・神経障害(神経症状)
- 説明:手術中に神経が刺激されることで、痛み、しびれ、感覚異常などが生じる場合があります。特に下腿(脛骨)手術では神経に近いため、こうした症状が起きやすく、大腿骨の場合は比較的稀です。
- 管理:当院では手術時に神経組織を可能な限り回避する慎重な術式を採用しています。術後、万が一神経症状が出た場合には、薬物療法や神経保護剤の処方、リハビリを通じて症状緩和を目指します。
偽関節(骨がつかない状態)
- 説明:骨が十分に癒合せず、骨折部が不安定なままになる状態を指します。
- 予防策と対処法:術後の定期的な画像診断で骨の状態をチェックし、偽関節の兆候が見られた場合は骨移植や再手術(再固定術)を検討します。また、適切な栄養管理、体重負荷ルールの遵守、定期的な通院を徹底することで、偽関節の早期発見・予防に努めます。
まとめ(結論)
身長短縮手術は患者様の生活を大きく改善できる手術ですが、すべての外科手術と同じように一定のリスクや合併症を伴います。当院では、経験豊富な医療チームが厳密な安全管理を行い、高度なモニタリング技術と術後の細やかなケアを提供しています。これにより、合併症のリスクを最小限に抑えるよう努めています。
私たちは、患者様が最も良い結果を得られるよう、合併症を徹底的に予防し、術後の生活がより良いものとなることを目指しています。
以下の動画では、術後の筋力低下を予防するための「神経筋電気刺激療法(NMES)」をご覧いただけます。
身長短縮手術後の回復過程について
身長短縮手術後の患者様は、身体の治癒を促進しつつ徐々に動作能力を回復させるため、綿密に計画されたリハビリ期間に入ります。ここでは、術後の回復プロセスを詳しくご説明します。
【術直後の管理】
① 術後の健康管理
入院中の経過観察と疼痛管理
手術直後は医療チームがバイタルサイン(血圧・心拍数など)、創部の状態、全身の快適さを注意深く観察します。また、痛みに関しては内服薬や点滴による鎮痛剤で適切に管理します。
創部のケア(傷口の管理)
感染症予防のため、創部の洗浄および定期的な消毒、ガーゼの交換などが行われます。清潔さを保つことは感染予防に重要です。
移動能力と支援
補助器具の使用
術後初期には松葉杖や歩行器、車椅子などの補助器具を使って動きます。医療チームが患者様の状態に合わせて適切な器具を提供し、歩行を支援します。
体重負荷の制限(部分荷重・免荷指導)
医師や理学療法士が、術後の回復段階に応じて、患肢にどの程度体重をかけてよいかを詳しく指導します。
初期段階の運動療法
血行促進・関節の柔軟性維持
足首を前後に動かす(アンクルポンプ運動)、脚をゆっくり持ち上げる(脚上げ運動)、つま先を動かす運動(トゥウィグリング)などを行い、血流を良好に保ち、血栓症を予防します。担当医師や理学療法士が、術後すぐの状態に適した簡単な運動を具体的に指導します。
浮腫(むくみ)への対応
患肢を高く保つ(挙上)
術後の腫れを抑えるために、患肢を心臓より高い位置に上げることを推奨します。また、圧迫ストッキングを使用し、軽い運動を行うことでむくみを軽減します。必要に応じて医師は利尿薬や抗炎症薬を処方することがあります。
このように、医療専門家の指示に従い回復プロセを進めることで、安全に日常生活への復帰が可能となります。
身長短縮手術後の回復過程(骨癒合・リハビリ)について
骨の治癒期間と経過観察
治癒期間の目安
身長短縮手術後の骨癒合(骨が完全にくっつくこと)は、通常、術後約3ヶ月ほど必要とされます。実際の治癒期間は、患者様の年齢、栄養状態、骨密度などによって個人差があります。
術後の定期検査(画像診断)
定期的にX線検査(レントゲン)などの画像検査を行い、骨の癒合状況を細かく確認します。頻度は高くありませんが、「遷延治癒」(治りが遅れること)や「偽関節」(骨がつかないこと)となる場合もあり、その場合には回復期間が延びる可能性があります。
理学療法(リハビリ)の目的
筋力・柔軟性の向上
- 筋力の回復・維持
術後低下した筋力を改善するため、理学療法士が患者様に適したトレーニングを計画します。徐々に筋力トレーニングやストレッチを行い、筋力や柔軟性を向上させます。
関節の可動域の改善
- 関節の拘縮予防・早期対応
股関節・膝関節・足関節などの拘縮(動かしづらさ)が生じないように、リハビリでは早期から可動域訓練(ストレッチング)を積極的に行います。
徐々に荷重負荷を増やすこと(段階的荷重)
- 医師の指示に基づく段階的荷重
主治医の指示に従い、術後徐々に短縮した脚への荷重を増やしていきます。このプロセスは骨の正常な再形成を促し、筋力の低下を防ぐ上で非常に重要です。
治療で用いる主なリハビリテクニック
徒手療法(マニュアルセラピー)
- 経験豊富な理学療法士がマッサージや徒手療法(マニュアルセラピー)を行い、筋肉の緊張を緩和させます。
徐々に行う荷重訓練(段階的な荷重)
- 安全に体重を脚にかけていくため、専門家が段階を追った訓練(荷重訓練)を実施します。
各種の物理療法(治療テクニック)
- 手技療法(マッサージなどのマニュアルセラピー)
- 圧迫療法(弾性ストッキングなど)
- 温熱・冷却療法(ホットパック・アイシング)
- 必要に応じて、電気刺激療法(低周波治療など)を利用し、術後の痛みやむくみを和らげます。
身長短縮手術後の完全回復までの流れ
身長短縮手術(下肢短縮術)の術後回復期間は、患者様の積極的なリハビリと医療チームとの密接な連携が必要です。以下に術後回復の具体的なプロセスを解説します。
松葉杖や歩行器からの離脱
時期の目安 手術後、骨の癒合が進み筋力がついてくるにつれ、松葉杖や歩行器などの補助具への依存度が徐々に低下します。多くの患者様は約6週間ほどで補助具なしで歩行できるようになりますが、個人差があります。
バランス感覚や協調性の向上
術後の安定性と自信を高めるため、片足立ちや簡単なバランストレーニングなど、より高度な運動を徐々に取り入れます。
日常生活や運動の再開
日常生活への復帰と運動の再開
身体の回復状況に応じて、日常の活動や軽い運動を再開します。
ウォーキングや簡単なエクササイズから始め、徐々に運動強度を上げます。
スポーツ活動への復帰時期
ランニングやバスケットボールなど、激しい衝撃を伴うスポーツを再開するには、短縮した骨が完全に安定するまでさらに時間が必要です。主治医の判断により、術後数ヶ月後の再開となることが多いです。
内固定器具(インプラント)の抜去
抜去のタイミング
手術で髄内釘(ロッド)やプレート・スクリュー(金属製インプラント)が用いられた場合、骨の癒合が完全に確認された後に抜去します。一般的には術後約1年〜1年半程度(骨癒合が完了した頃)に抜去手術を行います。
回復後の長期的な注意点
骨癒合の確認と継続的フォロー
術後は定期的なレントゲン撮影などを通じて骨癒合の進行状況を観察します。骨癒合が遅れること(遅延癒合)も稀にあるため、定期通院が重要です。
生活習慣の改善と関節ケア
適切な栄養摂取、関節の負担を軽減する生活習慣、筋力維持の運動習慣が、関節の健康維持と生活の質向上につながります。
まとめ
身長短縮手術後の回復過程では、焦らずに段階的に進めることが重要です。医療専門家の指導を守り、特に術後初期のケア、骨癒合の経過観察、継続的なリハビリを行うことで、安全に運動機能を回復し、より快適な生活を送ることが可能になります。当院では、経験豊富な医療スタッフが術後のあらゆる段階をサポートし、リハビリを通じて患者様のスムーズな回復を支援します。
費用についての補足
下肢の手術(短縮術・延長術)は比較的高額な費用がかかります。手術方法、医師の経験、施設の質、提供されるサービスなどによって費用は異なりますが、近年トルコは質の高い医療サービスを比較的手頃な費用で提供することから、この分野で人気の医療渡航先として注目されています。
身長短縮手術後のリハビリ(理学療法)の重要性について
身長短縮手術後の回復を成功させるためには、リハビリテーション(理学療法)が非常に重要です。理学療法は筋力の回復、柔軟性の向上、疼痛のコントロールを中心に行われ、患者様が早期に動作能力を取り戻し、筋力低下や関節の拘縮などの合併症を防ぐ役割を果たします。また、定期的なリハビリは骨癒合(骨の回復)を促進し、身体機能の改善に加えて自信の向上にもつながり、日常生活への円滑な復帰をサポートします。
可動性(動きやすさ)の回復と骨癒合促進
身長短縮手術直後は、一時的に動きが制限されます。定期的なリハビリを行うことで、脚の筋力や関節機能を維持・改善し、健全な骨癒合を促進します。これにより手術によって短縮された骨が安定的に癒合し、十分な強度を保つことが可能になります。
回復期間の短縮と最適化
術後リハビリの主な目的は、回復期間を短縮し、スムーズで質の高い回復を促すことです。適切な運動療法や専門的な治療(ストレッチ、マッサージ、関節可動域訓練など)を通じて、むくみや関節のこわばり(拘縮)などの合併症リスクを抑え、日常生活への早期復帰を支援します。
日常動作能力(ADL)の向上
手術後、脚の機能を維持しながら徐々に改善していくことが重要です。リハビリでは筋力トレーニングや柔軟性改善のエクササイズを行い、歩行や階段昇降、身の回りの動作などが再び無理なく行えるようサポートします。
合併症の予防(筋力低下・関節拘縮)
術後の安静期間が長引くと、筋肉の衰えや関節の硬直(拘縮)が起こりやすくなります。継続的かつ計画的な理学療法を実施することで、これらの問題を防ぎ、安全な荷重移行とスムーズな動作再開が可能になります。
痛みや不快感のコントロール
痛みは回復期において避けられない問題ですが、理学療法は痛みを管理し、症状を和らげる効果があります。理学療法士が行うストレッチ、徒手療法(マニュアルセラピー)、電気療法などの各種治療テクニックにより、痛みや不快感を緩和し、患者様が積極的にリハビリに取り組めるように支援します。
自信と自立心の向上
筋力や動きやすさ、快適さが徐々に改善されるにつれ、患者様の自信も向上します。自由に動けるようになる喜びを感じ、日常生活での自立性が高まることは、術後の精神的・心理的な健康において非常に重要です。
身長短縮手術後はリハビリを計画的かつ継続的に行うことが不可欠です。当院では理学療法士と整形外科医が連携し、患者様一人ひとりに最適なリハビリプログラムをご提案し、術後の生活の質向上を目指します
身長短縮手術の費用について
身長短縮手術は、比較的高額な医療処置に分類されるため、財政的に大きな負担となることがあります。手術費用は国やクリニック、担当する医師の経験などによって大きく異なります。近年、特に美容外科分野において質の高い治療を手頃な価格で提供しているトルコは、身長短縮手術においても世界的に注目され、多くの方が訪れる人気の医療観光先となっています。ここでは、この手術の費用を構成する要素やトルコが人気となった理由、手術費用に通常含まれるサービス、保険や支払い方法の選択肢について順を追ってご説明します。
費用に影響する要素
身長短縮手術は特殊な整形外科治療のため、トルコにおいてもクリニックや外科医の経験、術後ケアや宿泊施設が含まれるかどうか等、さまざまな要因によって費用が変動します。
外科医の経験・技術
高度な技術と経験を持つ専門医は、一般的に手術費用が高くなる傾向にありますが、合併症のリスクを低減し、術後の回復をスムーズにする上で非常に重要です。
病院設備やサービスの充実度
最先端の医療設備や充実したサービスを提供している病院やクリニックは、費用が高めになることがあります。そのため、自身のニーズや条件に最適な施設を選ぶための事前調査をおすすめします。
トルコにおける身長短縮手術の費用
トルコは医療分野において世界的なリーダーとなっており、他の先進国と比べて手術費用が比較的安価であることで知られています。2025年現在、トルコでの身長短縮手術の費用は、おおよそ 15,000ドル〜25,000ドル 程度となっています。
手術費用に含まれるサービスの例
クリニックや病院によって多少の違いはありますが、一般的に手術費用には次のようなサービスが含まれます。
- 術前の各種検査・診察費用
- 手術費用および入院費用
- 手術に必要な医療機器・器具費用
- 術後の歩行器具(ウォーカーや車椅子など)の費用
トルコで手術を検討する際は、こうした内容を明確に確認しておくことをおすすめします。
保険適用と支払い方法について
身長短縮手術は美容的な治療とみなされるため、基本的には医療保険の適用外となることが多いです。ただし、手術を受ける理由によって保険適用の有無が異なる場合があります。例えば、脚の長さの著しい差が慢性的な痛みや歩行障害など日常生活に支障をきたしている場合、一部の保険会社が「医学的に必要」と判断し、費用の一部または全額を負担することもあります。
トルコの医療施設では、支払い方法についても柔軟な対応を提供しており、クレジットカード、銀行振込、現金払いなど様々な決済手段を利用できます。こうした選択肢の充実度から、多くの患者様がトルコでの治療を選ばれています。
高度な治療を手頃な価格で提供
質の高い治療が必ずしも高額とは限りません。トルコは医療費が比較的安価でありながら、最先端の設備や高度な医療技術を備え、経験豊富な専門医が治療を行うことでも知られています。そのため、手術を検討する際は、価格だけでなく、担当する医師の経験やクリニックの設備・評判なども慎重に検討することが大切です。
トルコ初の身長短縮手術専門センター(heightreduction.com)として、当院で手術を希望される患者様向けに、以下の料金体系をご用意しています:
身長短縮手術費用:22,850ドル
この価格には、患者様が安心して治療に臨めるように設計された、包括的なサービスが含まれております。海外での医療行為は不安が伴うこともありますが、当院では患者様がストレスなく快適に過ごせるよう、細部まで丁寧にサポートいたします。到着時のケアから術後の完全な回復に至るまで、専門チームが患者様一人ひとりに寄り添い、安全で快適、かつ満足のいく治療体験をお約束します。
術後のケアと宿泊施設について
身長短縮手術後の回復期には、心身ともにきめ細やかなケアとサポートが不可欠です。当施設では、患者様が回復期間中に安心して快適に過ごせるよう、十分なサポートを提供しております。また、術後の治療効果を最大限に引き出すため、リラックスできる快適な宿泊施設をご用意しています。Height Reductionセンターでは、心地よいホテル客室やプライベートなアパートタイプの宿泊施設など、患者様一人ひとりのご希望に合った幅広い選択肢をご用意しております。
快適な宿泊施設『ブルービスタホテル(Blue Vista Hotel)』のご案内
術後の回復期間をリラックスして快適にお過ごしいただけるよう、提携ホテルである『ブルービスタホテル』では、ご自宅のような居心地の良さとホテルならではの質の高いサービスを兼ね備えた宿泊環境を整えています。
宿泊費用に含まれるサービスについて
提供しているサービス一覧
自宅タイプの宿泊施設:自宅のような空間で安全な回復を
自宅タイプの宿泊施設は、よりプライベートで経済的な環境を希望する患者様向けに特別に用意されているオプションです。自宅にいるような落ち着いた雰囲気の中で、心身ともにリラックスして回復に専念していただけます。
宿泊費用に含まれるサービスについて
提供しているサービス一覧
よくあるご質問(FAQ)
1. 身長短縮手術とはどのような手術ですか?
回答:
身長短縮手術(四肢短縮術)は、大腿骨(太ももの骨)または脛骨(すねの骨)の一部を切除して、片足または両足の長さを短縮する整形外科の専門手術です。脚の長さの左右差を改善したり、全体的な身長を低くする目的で行われます。
2. 身長短縮手術に適した人はどのような人ですか?
回答:
以下の条件を満たす方が理想的な候補者です。
- 骨の成長が完全に終了している方(成長板が閉じている方)
- 全身の健康状態が良好で、麻酔や術後回復に影響を与える基礎疾患がない方
- 手術後の長期的な回復プロセスやリハビリについて理解し、現実的な期待値をお持ちの方
3. どの程度身長を縮めることができますか?
回答:
- 大腿骨(太ももの骨):およそ5~5.5cmの短縮が可能です。
- 脛骨(すねの骨):およそ2~3cm程度の短縮が一般的です。
実際の短縮可能な長さは、患者様の解剖学的条件、外科医の判断、希望する仕上がりなどによって異なります。
4. 身長短縮手術はどのように行われますか?
回答:
- 切開と骨切り(オステオトミー):
小さな切開を行い、骨を精密に切断します。 - 骨片の除去:
計画した短縮量に従って骨の一部分を取り除きます。 - 固定処置:
骨の切断面を整えた後、髄内釘(ずいないてい)を骨の内部に挿入するか、骨の表面に金属プレートとネジを使用して固定します。 - 傷口の縫合:
切開部を閉じ、包帯をします。 - 初期回復期間:
患者様は痛みの管理や合併症の監視のため、通常、術後数日間病院に滞在します。
5. 身長短縮手術による傷跡はどのようなものですか?
回答:
身長短縮手術に伴う傷跡は比較的小さく目立ちにくいもので、一般的には数センチ程度です。術後は徐々に薄くなっていきますが、傷跡の目立ち方には個人差があり、皮膚の治癒能力やケア方法によっても異なります。多くの場合、時間の経過と共に目立ちにくくなりますが、傷跡が気になる場合は専門医に相談することをおすすめします。
回答:
身長短縮手術による傷跡は一般的に最小限に抑えられます。骨切り(オステオトミー)や内固定用の髄内釘を挿入するために、小さな切開のみで済むため、大きな外固定具や金属フレームが皮膚から突出することはありません。具体的には以下の通りです。
- 小さな切開部:
外科医は切開の大きさを最小限に保つため、傷跡は時間とともに目立たなくなります。 - 内部固定(髄内釘)のみ使用:
固定用の金属棒(髄内釘)は骨の内部に挿入されるため、皮膚の外側に金属器具が露出することがなく、傷跡は少なく済みます。 - 術後の皮膚の状態:
回復初期には骨の短縮と一時的な腫れの影響で、切開部の周囲に多少の皮膚のシワやたるみが見られる場合がありますが、これはよくある反応で徐々に改善されます。 - 理学療法(リハビリ)の重要性:
術後の定期的な運動やリハビリにより、皮膚のハリが改善され、周囲の筋肉が強化されることで、傷跡がさらに目立ちにくくなります。 - 傷跡の長期的なケア:
傷口を清潔かつ保湿した状態に保ち、紫外線から保護することで、傷跡を最小限に抑えられます。もし傷跡が気になる場合は、外科医や皮膚科医に相談することで、さらなる傷跡ケアの方法を検討できます。
医療チームからの指示に従って適切な傷のケアとリハビリを行えば、術後の傷跡を最も目立たない形で回復させることが可能になります。
6. 術後の回復期間(タイムライン)はどのくらいですか?
回答:
- 入院期間:
通常は約3日間ですが、患者様の状態や担当医師の判断により多少異なる場合があります。 - 車椅子・歩行器の使用期間:
術後2〜4週間は、骨の癒合が開始されるため、車椅子や歩行器での移動が必要となります。 - 自力で歩行可能になるまでの期間:
一般的には術後約6週間で、補助器具なしで歩けるようになります。ただし、個人差があります。 - 完全な骨癒合までの期間:
完全な骨癒合には通常約8か月かかりますが、患者様の全身状態や骨の質によって多少前後します。
術後回復期間中は、筋力維持や関節可動域の改善、正常な歩行パターンを回復するため、理学療法(リハビリテーション)が非常に重要です。
当施設の患者様が身長短縮手術から4ヶ月後にどのような状態であるか、実際の動画でご覧いただけます。
7. 主なリスクや合併症にはどのようなものがありますか?
回答:
- 感染症(感染リスク):
他の外科手術と同様、傷口に感染が起こる可能性があります。 - 骨癒合の遅延・癒合不全:
骨の治癒が予想より遅れることや、骨が十分に癒合しない(偽関節)ことがあります。 - 筋力低下・筋肉の弱化:
特に切除する骨の長さが大きい場合、筋力が一時的に低下することがあります。 - 大腿部(太もも)の肥厚:
術後に組織が変化・適応する過程で、太ももが一時的に太くなることがあります。 - 神経や血管の損傷:
非常に稀ですが、整形外科手術では神経や血管を傷つけるリスクが伴います。
経験豊富な専門医療チームと協力し、術後の指示を厳守することで、これらのリスクは大幅に低減されます。
8. 内部固定用の髄内釘は取り除きますか?
回答:
ほとんどの場合、髄内釘(ずいないてい)や金属プレートとスクリューなどの固定器具は、骨の完全な癒合から約1年後を目安に除去します。取り外し手術は初回の手術よりも短時間で済み、長期的な快適さを向上させることができます。
9. 身長短縮手術の費用はいくらですか?
回答:
当施設での身長短縮手術費用は 22,850ドル です。この価格には、外科医の手術料、入院費、術後初期の理学療法(リハビリ)が含まれています。ただし、実際の費用は入院日数の延長や追加治療、特別なご要望などにより多少変動する場合があります。
また、手術を受けるクリニックを選ぶ際には、空港送迎、宿泊施設、医療機器(松葉杖・歩行器など)、術後のフォローアップ診察など、費用に含まれるサービス内容を事前に確認することを強くお勧めします。追加の入院日数、追加のリハビリセッション、標準治療外の薬剤など、予想される追加費用についても事前に明確にすることで、治療全体にかかる費用を正確に把握でき、予期しない出費を防ぐことが可能です。
10. 身長短縮手術は保険適用されますか?
回答:
保険の適用については、手術を受ける理由により異なります。
- 医学的な必要性がある場合:
脚の長さの著しい差によって慢性的な痛みや日常生活への深刻な影響があると認められる場合、一部または全額が保険適用となることがあります。 - 美容目的(審美的理由)の場合:
一般的に美容目的の手術は医療保険の対象外となります。
医療保険が適用されない場合もありますので、その際には手術を受けるクリニックや病院と支払い方法について事前に確認し、クレジットカード、銀行振込などの代替的な支払い方法を検討することをおすすめします。
11. 身長短縮手術と脚延長手術(イリザロフ法)との違いは何ですか?
回答:
- 目的の違い:
- 脚延長術(Limb Lengthening) は、脚の骨を延ばして身長を伸ばしたり、脚長差を修正したりする目的で行われます。
- 身長短縮手術(Height Reduction) は、その逆に、脚の長さを短くする目的で行われます。
- 手術方法の違い:
- 両手術とも骨を切って操作する点は共通していますが、脚延長術では通常、骨を徐々に伸ばすため外固定器具(イリザロフ装置など)または内部固定式の延長用髄内釘を使います。一方、身長短縮手術では骨の一部を切除し、髄内釘やプレートを使って短縮した骨を安定させます。
身長短縮手術について(まとめ)
身長短縮手術(四肢短縮術)は、脚の長さの差を修正したり、身長を低くしたりするための効果的な手術法です。ただし、この手術を成功させるためには、綿密な計画、高度な技術を持つ医療チーム、そして患者様を第一に考えるサポート体制が必要です。手術を決断する段階から術後の回復管理に至るまで、安全で満足のいく結果を得るためには、十分な情報収集と専門家によるサポートが不可欠です。
トルコで初めて身長短縮手術に特化した医療機関として、私たちはこれまで多くの患者様の身長短縮をサポートしてきました。患者様一人ひとりのニーズに寄り添い、安全で快適な環境で最高の医療を提供するために、綿密な治療計画を立て、専門医療チームと共に最善を尽くしています。
当院では手術を決断する段階から術後のリハビリ管理まで、患者様が安心して過ごせる環境を提供します。正しい情報を得て、患者様第一の姿勢を持つ専門医療チームと連携することが、手術の成功や満足度に大きく影響します。
身長短縮手術を検討されている方は、ぜひ当院の専門チームまでお気軽にご連絡ください。患者様一人ひとりの状況に応じた個別のカウンセリングと詳しいご案内を通じて、安心して次のステップに進んでいただけるようサポートいたします。
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